Part 1:JavaScriptとは?
JavaScriptは、Netscape Communications社によって開発された、ブラウザー向けスクリプト言語です。開発当初はLiveScriptと呼ばれていましたが、当時注目を浴びていたJava言語にあやかって、その後、JavaScriptと名前を改めることになります。
このために誤解を招きやすいのですが、JavaとJavaScriptとは言語仕様に似た部分はあるものの、まったくの別言語であり、互換性もありません。
JavaScriptは、1995年にNetscape Navigator 2.0で実装されたのを皮切りに、1996年にはInternet Explorer 3.0でも実装されたのち、ブラウザー標準のスクリプト言語として定着しました。
その後、20余年を経て、現在はGoogle Chrome、Firefox、Safari、Microsoft Edgeなど、主要なブラウザーのほとんどで実装されています。
Part 2:標準JavaScript「ECMAScript」とは?
標準JavaScript――ECMAScriptについて、より詳らかにしておきましょう。
ECMAScriptとは、標準化団体ECMA Internationalによって標準化されたJavaScriptのこと。
現在、モダンなブラウザーで動作するJavaScriptは、基本的にECMAScriptの仕様をもとに実装されています。
Part 3:ブラウザー付属の開発者ツール
ブラウザー環境でのJavaScript開発では、ブラウザーに同梱されている開発者ツール(デベロッパーツール)の理解は欠かせません。
本書の学習を進めていくうえでも、なにかとお世話になりますので、学習を進めるに先立って、主な機能を概観しておきましょう。
まだ理解できない言葉も出てきますが、後続の章で追って解説するので、まずはツールの全体像を大づかみするという意味で、気楽に読み進めてください。