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Yahoo! UI Library Ver.3 を使ってみよう

Yahoo! UI Library 3(YUI3)のウィジェット

Yahoo! UI Library Ver.3 を使ってみよう(7)

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 YUI3(Yahoo! UI Library 3)は処理をモジュールという形で提供しています。前回は、開発時に便利なツールをまとめたDeveloper Toolsのモジュールについて説明しました。今回は、プログラム作成にグラフィカルなユーザインタフェースを提供するウィジェット(Widgets)について説明します。

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はじめに

 今回は、プログラム作成に、グラフィカルなユーザインタフェースを提供するウィジェット(Widgets)について説明して行きたいと思います。ウイジェットには、表などをページにポップアップさせるモジュールOverlay、スライダーを表示するモジュールSlider、タブパネルを可能にするインターフェースを提供するモジュールTabviewがあります。

対象読者

 Webアプリケーションに興味があり、Yahoo! User Interface Libraryに注目している人。HTMLとJavaScriptを使える人を対象にしています。

必要な環境

 HTMLとJavaScriptが作成できるエディターとインターネットにつながっているパソコンがあれば、例題の作成、確認ができます。

ポップアップ

 ページ作成時、一時的に表などをポップアップさせたいときがあると思います。このような時便利な、ポップアップをサポートするモジュールOverlayの説明を行ないます。

 ポップアップで表示した表をボタンで表示/非表示にする例題を示します。以下が例題起動時の画面です。

図1:例題起動時画面
図1:例題起動時画面

 以下のリスト1を見てください。

[リスト1]overlayの例題(WT_overlay.html)
YUI().use("overlay", function(Y) {	//(1)
    var xy = Y.one("#canvas").getXY();
    var overlay = new Y.Overlay({	//(2)
        srcNode:"#overlay",
        width:"15em",
        xy:[xy[0] + 50, xy[1] + 80]
    });
    overlay.render();			//(3)

    Y.on("click", function(e) {
        overlay.show();		//(4)
    }, "#show");
    Y.on("click", function(e) {
        overlay.hide();		//(5)
    }, "#hide");

});
</script>
</head>
<body>
<h4>overlay</h4><br>
<div id="canvas">
    <br>
    <button type="button" id="show">表示</button>
    <button type="button" id="hide">消す</button>
    <br><br>
    YUI3はYahoo!が提供する、<br>
    JavaScriptとCSSのライブラリーです。<br>
    現在バージョンは3.11です。<br>
    ライブラリーをダウンロードして使うことも、<br>
    直接URLを指定してつかうことも出来ます。<br>

    <div id="overlay">
        <div id="hyou">YUI3について</div>
    <div id="hyou">
        (1)モジュールの形で提供されています。<br>
        (2)コアモジュール/ユーティリティモジュールがあります。<br>
    </div>
    </div>

</div>
</body>

 (1)でモジュールoverlayを指定しています。(2)でoverlayの表示の指定を行っています。srcNodeで表示する対象を指定して、widthで幅を15文字に指定しています。xyは位置指定です。(3)render()でメモリー上に作成し表示します。(4)show()は、render()で作成/表示された内容が非表示の時、表示させます。(5)hide()で非表示になります。他に表示場所を指定するset()、表示場所を移動するmove()などがあります。書き方をリスト2に示します。

[リスト2].set()と.moveの書き方
overlay.set("x",150);
overlay.set("y",250);
overlay.set("xy",[150,250]);
overray.move(150,250);
overray.move([150,250]);

 .set()はx,y,xyを指定して、値を指定します。.move()は、(150,250)か([150,250])のいずれかで位置を指定します。

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この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト 横塚 利津子(ヨコツカ リツコ)

WINGSプロジェクトについて> 有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS Twitter: @yyamada(公式)、@yyamada/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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