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Windows Azure新機能チュートリアル

Windows Azure 差分ディスクでのVMロールの運用

Windows Azure新機能チュートリアル(7)

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 現在ベータ提供中であるWindows Azure VMロールについての差分ディスクによる利用方法といくつかのTipsを紹介します。

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はじめに

 前回は、作成したVHDファイルをそのままVMロールとして動作させる方法を紹介しましたが、今回は差分ディスクを利用したVMロールについて説明していきます。

対象読者

  • Windows Azureの新機能に興味のある方。
  • Windows Azureのサブスクリプションを持っており、Azureを利用したことがある方。

必要な環境

  • Windows Azureサブスクリプション
  • Visual Studio 2010、もしくはVisual Web Developer 2010 Express
  • Windows Azure Tools for Microsoft Visual Studio 2011.3以降(Windows Azure SDK 1.4含む)
  • 英語版 Windows Server 2008 R2
  • Hyper-Vが動作する環境

差分ディスクによるVMロール運用

 VMロールのVHDファイルサイズは少なくても数GB以上あり、これを毎回アップロードするには大変です。VMロールも通常のHyper-Vと同じように差分ディスクを利用することができます。ただし、現在のVMロールがサポートするのは、マスタとなるディスクに対して直接の親‐子関係にある差分ディスクのみとなります。

 図1は、差分ディスクの概念を表した図です。ベースとなるVHDファイルには、OSや必須ソフトウェアなどをインストールするために、ファイルサイズが大きくなります。差分ディスクは、ベースとの差分が格納されるため、比較的小さいファイルサイズです。ただし、運用によってパッチなどの数が累積することによってファイルサイズも増加することになります。

 また通常のHyper-Vは、親‐子‐孫といった多階層構造をとることができますが、VMロールではサポートされていません。

図1:差分ディスクの概念
図1:差分ディスクの概念

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この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト statemachine(statemachine)

WINGSプロジェクトについて> 有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS Twitter: @yyamada(公式)、@yyamada/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://codezine.jp/article/detail/6065 2011/08/09 14:00

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