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Scott Guthrie氏 Blog翻訳

Azure:プレミアムストレージ、RemoteApp、SQLデータベース更新、ライブメディアストリーミング、検索など

連載:ScottGu's Blog翻訳

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 本稿は、Scott Guthrie氏のブログを、氏の許可を得て、翻訳、転載したものです。米Microsoft社の副社長で、ASP.NETやSilverlightの開発チームを統率する氏のブログでは、次期製品を含む最新の技術をいち早く紹介しています。

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 原典:Azure: Premium Storage, RemoteApp, SQL Database Update, Live Media Streaming, Search and More

はじめに

 今回、Microsoft Azureの数多くのすばらしい拡張機能をリリースしました。その中には以下のものがあります。

  • プレミアムストレージ:Azure仮想マシンのワークロードに対する新しいプレミアム高性能ストレージ
  • RemoteApp:Azure RemoteAppサービスの一般公開
  • SQLデータベース:Azure SQLデータベースの機能強化
  • メディアサービス:メディアストリーミング用ライブチャンネルの一般公開
  • Azure検索:管理操作の強化、多言語サポートなど
  • DocumentDB:ドキュメントのバルク追加およびクエリ構文ハイライトサポート
  • サイト回復:ブランチオフィスおよびSMB顧客に対するAzure災害復旧の一般公開
  • Azure Active Directory:Azure Active Directoryアプリケーションプロキシとパスワードライトバックサポートの一般公開

 上記の新機能はすべて現在使用可能です(注:まだプレビューのものもあります)。以下はその詳細になります。

プレミアムストレージ:仮想マシンの高性能ストレージ

 新しいAzureプレミアムストレージのパブリックプレビューについて発表いたします。新しいプレミアムストレージオプションの導入により、Azureでは、プレミアムストレージと標準ストレージという2種類の耐久性があるストレージを提供するようになりました。プレミアムストレージは、ソリッドステートドライブ(SSD)に永続的にデータを保存し、一貫性したパフォーマンスによる配信が保証された高性能で低レイテンシなディスクストレージを提供します。

 プレミアムストレージは、I/Oに敏感なワークロードに理想的で、仮想マシン内でホストされたデータベースワークロードに最適です。必要に応じて、1つのVMに対して複数のプレミアムストレージディスクを接続することができ、またVM当たり最大32TBのディスクストレージサポートおよび読み込み作業に対して1ミリ秒未満の遅延で50,000IOPS以上で動かすことが可能です。これは、クラウドでさらに多くのワークロードが実行できる非常に高速なストレージオプションです。

 プレミアムストレージにより、Azureで、SQLサーバー、Dynamics AX、Dynamics CRM、Exchange Server、MySQL、Oracleデータベース、IBM DB2、SAP Business Suiteソリューションなど要求の高いエンタープライズアプリケーションを簡単にクラウドへ移動できるようになりました。

 プレミアムストレージは現在パブリックプレビューで利用可能です。Azureプレミアムストレージプレビューを使用するには、Azureプレビューページでサインアップしてください。

ディスクサイズとパフォーマンス

 プレミアムストレージディスクは、ディスクサイズに応じて5,000 IOPSおよび200メガバイト/秒のスループットまで提供しています。新しいプレミアムストレージディスクを作成する際、必要なアプリケーションのパフォーマンスとストレージ容量に基づいて、ディスクサイズおよびパフォーマンスの特性が選択できるオプションが表示されます。パブリックプレビューでは、3つのプレミアムストレージディスク構成を提供しています。

ディスクタイプ P10 P20 P30
ディスクサイズ 128GB 512GB 1TB
ディスク毎のIOPS 500 2300 5000
ディスク毎のスループット 100 MB/秒 150?MB/秒 200?MB/秒

 複数のプレミアムストレージディスクを接続することで(ディスクトラフィックに対してVMが利用可能なネットワーク帯域幅制限まで)、VMのパフォーマンスを最大化できます。各VMサイズに利用可能なディスク帯域幅については、Azureの仮想マシンとクラウドサービスサイズをご確認ください。

耐久性

 データの耐久性は、どんな永続的ストレージオプションでも最も重要なことです。Azureのお客様は、障害に対する高耐性とデータの持続性に依存する重要なアプリケーションを持っています。プレミアムストレージは、同じ領域内に3つのデータ複製を保持し、さらに必要に応じて、ディスクのスナップショットを作成して標準GRSストレージアカウントにコピーすることも可能です。これにより、主要なAzure領域から少なくとも400マイル離れたところで保存されているデータの地理的冗長なスナップショットを維持できます。

詳細について

 プレミアムストレージディスクの詳細については、ここからご確認ください。プレミアムストレージ利用にサインアップするには、Azureプレビューページで、サブスクリプションを使用してMicrosoft Azureプレミアムストレージサービスにサインアップしてください。

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この記事の著者

WINGSプロジェクト Chica(チカ)

WINGSプロジェクトについて> 有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS Twitter: @yyamada(公式)、@yyamada/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

Scott Guthrie(Scott Guthrie)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://codezine.jp/article/detail/8370 2014/12/24 14:00

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