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データベースを扱うにはSQLの知識が不可欠です。Pythonに付属の「SQLite 3」を使えば、SQLデータベースのプログラミングを手軽に始められます。本特集では、SQLite 3を使ってSQLの基本的な使い方を解説します。

 「データベース」と、それを操作するための言語である「SQL」は、私たちが普段使っている通販サイトやSNS等のWebサービスで、当たり前のように使われている技術です。例えば、顧客データや売買データ、アクセスログなどはデータベースに格納されます。言い換えると、データベースとSQLを使わなければ、大半のWebサービスは実現できません。ですから、データベースとSQLの知識は、今どきのソフトウエア技術者であれば必須です。

 ただし、データベースとSQLのプログラミングは、学習のハードルが少し高いと言えます。なぜなら、実際にデータベースを使うには、データベースサーバーの構築といった作業が必要になるからです。

 しかし、例外があります。それは、プログラミング言語「Python」が標準で同こんしているデータベースの「SQLite」を使う方法です。Python+SQLiteの組み合わせであれば、データベースサーバーの構築などの手間は不要で、即座にデータベースのプログラミングを開始できます。

 そこでこの特集では、Python+SQLiteを利用して、データベースとSQLを使うプログラミングの初歩を解説します。

データベースの構造:テーブルにデータを格納

 初めに、あらためてデータベースの基本的な構造を説明しましょう。