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第3回:JSP&サーブレットの基本環境設定(後編)

著者:山田 祥寛   2006/4/19
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Windowsにおける基本環境設定(続き)

   Windows XP SP 2環境を例に環境設定の手順を引き続き説明していきます。
Tomcatのインストール

   Windows版Tomcatにはインストーラを持たない「.zip」形式とインストーラ付属の「.exe」形式が存在します。本稿ではよりシンプルな手順でインストールから環境設定までをまかなえる「.exe」形式を前提に紹介します。


   上記のサイトの「Binary Distributions」の「Core:」から「Windows Executable」のリンクをクリックして「apache-tomcat-5.5.12.exe」をダウンロードします。ダウンロードしたファイルをダブルクリックするとインストーラが起動するので、あとはウィザードにしたがって進めてください。

   途中でインストールオプションやインストール先を聞かれますが、ここではデフォルトの設定で進めてかまいません(注1)。

※注1:
デフォルトのインストール先は「C:\Program Files\Apache Software Foundation\Tomcat 5.5」です。これ以降このフォルダを「%CATALINA_HOME%」と表記します。コマンドを入力する場合は、自分の環境に合わせたものを入力してください。

   ここで設定した管理者IDとパスワードは、Tomcat ManagerのようなTomcat付属の管理ツールを利用する場合に必要となるものです(図1)。忘れないようにしましょう。

「Configuration」ダイアログ
図1:「Configuration」ダイアログ
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   インストールが完了したらTomcatが正しく動作しているかどうかを確認します。インストール直後の状態でTomcatはすでに起動しているはずです。

   確認のためにはタスクトレイに表示されたアイコンを確認します。もし緑色に点灯していれば起動していることになります(図2)。赤色の場合は停止していますので、アイコンを右クリックして表示されたコンテキストメニューから「Start service」を選択して起動させてください。

起動状態のTomcatアイコン
図2:起動状態のTomcatアイコン

   もしタスクトレイにアイコンが表示されていない場合は、スタートメニューから「プログラム → Apache Tomcat 5.5 → Monitor Tomcat」を選択します。

   Tomcatが起動したことを確認できたら、以下のURLにアクセスしてWebブラウザからTomcatサーバにアクセスできることを確認してみましょう。

http://(コンピュータ名またはIPアドレス):8080/

   または、

http://localhost:8080/

   図3のような画面が表示されれば成功です。

Tomcatのデフォルトページ
図3:Tomcatのデフォルトページ
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

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WINGSプロジェクト  山田 祥寛
著者プロフィール
有限会社WINGSプロジェクト   山田 祥寛
Microsoft MVP for ASP/ASP.NET。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト(http://www.wings.msn.to/)」の代表。主な著書に「10日でおぼえる入門教室シリーズ(Jakarta・JSP/サーブレット・PHP・XML)」(以上、翔泳社)、「書き込み式 SQLのドリル」(ソシム)など。最近ではIT関連技術の取材、講演まで広くを手がける毎日。

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