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続 Struts 2入門

Strutsプラグインで単体テストからレポート作成、共通デザインの作成まで
- JUnitプラグイン、JasperReportsプラグイン、Tilesプラグイン

続・Struts2入門(10)

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 最終回となる本稿では、Struts 2のプラグインから、今まで紹介できなかったものの中でも重要なものをいくつか取り上げます。今回取り上げるプラグインは「JUnitプラグイン」「JasperReportsプラグイン」「Tilesプラグイン」の3つです。

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はじめに

 最終回となる本稿では、Struts 2のプラグインから、今まで紹介できなかったものの中でも重要なものをいくつか取り上げます。

 Struts 2のプラグインには、他のオープンソースプロジェクトを簡単に使うためのものが用意されています。今回取り上げたものは、実際にアプリケーションを作っていく上で利用されると思われるものを選定しました。今回取り上げるプラグインは以下のものです。

  • JUnitプラグイン
  • JasperReportsプラグイン
  • Tilesプラグイン

 なお、開発中のものを含めたプラグインの一覧は、Apache Struts 2 Plugin Registry、Struts 2の正規プラグインとして承認されたものは、Apache Struts 2 Documentation Guideで紹介されています。

対象読者

 Struts 2のWebアプリケーション開発に興味がある方。

必要な環境

 最低動作環境は以下のとおりです。

  • Java SE 5
  • Struts 2.2.1が動作する環境
  • Tomcat 5.5.x / 6.0.x

アクションクラスの単体テストを効率化する - JUnitプラグイン

 JUnitはJavaクラスのテストクラスを、アプリケーションから独立して動作させるテストフレームワークです。別途JUnit本体の入手が必要となりますので、Junitの入手はgithub JUnitから行いましょう。JUnitそのものを動作させるまでの手順についてはTECHSCORE JUnitを参照してください。

JUnitテスト対象のActionクラスを作る

 JUnitプラグインでは、Struts 2のActionクラスをテストクラスから単体で動作させることができ、その結果をチェックすることができます。もちろんWebアプリケーション用の試験なので、リクエストパラメータなどを事前に設定した動作結果も得ることができます。ではサンプルとなるテスト対象Actionクラスと、テストクラスを見てみましょう。

リスト1 テスト対象となるActionクラスの例
@Namespace("/model")
@Results({
    @Result(name="success" , type="dispatcher" , location="success.jsp"),
    @Result(name="failure" , type="dispatcher" , location="failure.jsp"),
})
public class ModelDrivenAction extends ActionSupport {
    @Action("send")
    public String send() throws Exception {
        if ( name == null ) {
            // もしnameの値がnullだった場合はfalseを返す
            return "failure";
        }
        // 戻り値successを返す
        return "success";
    }
    
    /** リクエストパラメータ:name */
    private String name;
    public String getName() { return name; }
    public void setName(String name) { this.name = name; }
}

 このActionクラスは、/model/sendでsend()メソッドが呼び出され、リクエストパラメータ name の値がnullであった場合にfailureの@Resultへ、値があった場合にはsuccessで示した@Resultの画面となります。

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この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト 東 浩二(アズマ コウジ)

WINGSプロジェクトについて> 有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS Twitter: @yyamada(公式)、@yyamada/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://codezine.jp/article/detail/5661 2011/01/17 14:00

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