SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

実例で学ぶASP.NET Webフォーム業務アプリケーション開発のポイント

RIAへの第一歩としてのjQuery

実例で学ぶASP.NET Webフォーム業務アプリケーション開発のポイント 第7回

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 本連載ではツールやフレームワークの機能を最大限利用しつつ、保守、開発効率を意識したWebフォームアプリケーションを開発する方法を学んでいきます。連載の最後に、今回と次回で昨今のWebアプリケーション開発では欠かせないものとなった、jQuery、AJAXを活用したRich Internet Application(RIA)の作成方法について学んでいきます。今回はjQueryについてです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

RIAの必要性

 業務アプリケーションを作成していくと、画面内の項目を動的に変更させたいというケースが出てくることがよくあります。今回使用しているサンプルでいえば、日付をカレンダーから選択させたり、「場所」ドロップダウンリストを変更したら、「会議室」ドロップダウンリストを選択した場所の会議室に絞り込む、といったものです。

図1:カレンダーからの日付選択
図1:カレンダーからの日付選択
図2:ドロップダウンリストの動的変更
図2:ドロップダウンリストの動的変更

従来のWebアプリケーション

 ASP.NETが初めて世に登場した2002年は、Webアプリケーションといえば一度表示したページの内容は変えずに、動的に変えたい部分があればそのたびにPostBackを発生させて再表示するというのが当たり前でした。つまり、「場所」を変更するとPostBackが発生し、「会議室」だけでなくすべての項目を再表示していたわけです。

図3:PostBackによる動的変更
図3:PostBackによる動的変更

 しかし、ユーザーからは「画面がちらつく」、「スクロール位置が先頭に戻ってしまう」といった苦情が寄せられることも多く、いまいち使い勝手の良くないものでした。

 この問題を解決するためにPage.MaintainScrollPositionOnPostBackプロパティを使うという方法もありましたが、根本的な解決ではありませんでした。

Page.MaintainScrollPositionOnPostBackプロパティとは?

 上述の「スクロール位置が先頭に戻ってしまう」現象を回避するために用意されたプロパティで、@PageディレクティブでTrueに設定すると、PostBack後にPostBack前のスクロール位置を復元します。

<@Page Title="Default" Language="C#" AutoEventWireup="true"
  CodeFile="Default.aspx.cs" Inherits="_Default" MaintainScrollPositionOnPostBack="True" />

会員登録無料すると、続きをお読みいただけます

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

次のページ
jQueryの導入

この記事は参考になりましたか?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
実例で学ぶASP.NET Webフォーム業務アプリケーション開発のポイント連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト 高野 将(タカノ ショウ)

<個人紹介>新潟県長岡市在住の在宅リモートワークプログラマー。家事や育児、仕事の合間に長岡IT開発者勉強会(NDS)、Niigata.NET、TDDBCなどのコミュニティに関わったり、Web記事や書籍などの執筆を行ったりしている。著書に『アプリを作ろう! Visual C#入門 Visual C# 2017対応』(日経BP社、2017)など。<WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS Twitter: @yyamada(公式)、@yyamada/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/6880 2012/12/05 14:00

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング