SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

ASP.NET Core Blazorチュートリアル

ASP.NET CoreでホストされたBlazorアプリを公開する

ASP.NET Core Blazorチュートリアル 第5回

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 ASP.NET Core Blazor(以下Blazor)とは、.NET環境のC#で対話型のWeb UIを構築するためのフレームワークです。Blazorには、サーバーサイドで動作するモデル(Blazor Server)と、クライアントサイドで動作するモデル(Blazor WebAssembly)が含まれますが、本連載では、主に、クライアントサイドのフレームワークであるBlazor WebAssemblyについて解説します。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

対象読者

 C#とWebシステムの基礎的な知識がある方を対象とします。C#の基本文法などの解説は割愛します。

はじめに

 前回のつづきで、ASP.NET Coreでホストされたプロジェクトのアプリを作成します。今回は、天気予報が記述されたXMLファイルの処理からとなります。また、Blazorアプリを公開する方法も紹介します。

天気予報の表示
天気予報の表示

気象庁防災情報XML

 天気予報や注意報、警報などの防災情報は、気象庁のサイトで、XMLファイルとして一般に公開されています。

 このXMLファイルを処理する手順は、大きくわけて次の2つになります。

  1. Atomフィードから気象情報XMLのURLを取得する
  2. XMLファイルを処理して表示する

 なお、気象庁の防災情報XMLの内容については詳細を割愛しますので、興味がある方は、気象庁のサイトを参照してください。

Atomフィードの構造

 Atomフィードとは、Webサイトの更新情報などが記されたXMLファイルです。気象庁のサイトでは、発表された気象情報のタイトルや、概要、対象のXMLファイルのURLなどが、Atomフィードとして配信されています。

 サイトには、気象情報の種類によって複数のAtomフィードが公開されていて、天気予報のXMLは、こちらのAtomフィードを参照します。

 このAtomフィードの内容は、次のようになっています(適宜、要素を省略しています)。

<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<feed xmlns="http://www.w3.org/2005/Atom" lang="ja">
  <title>高頻度(定時)</title>
  <updated>2021-05-09T11:22:07+09:00</updated>
  <entry>
    <title>府県天気予報(R1)</title>
<id>http://www.data.jma.go.jp/developer/xml/data/20210508194226_0_VPFD51_130000.xml</id>
    <updated>2021-05-08T19:42:24Z</updated>
    <content type="text">【東京都府県天気予報】</content>
  </entry>
  ...
</feed>

 <feed>要素以下に、複数の<entry>要素があります。<entry>要素には、発表された気象情報のデータが記述されています。したがって、この<entry>要素を検索して、該当府県コードの天気予報XMLのURLを抽出すればいいことになります。

会員登録無料すると、続きをお読みいただけます

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

次のページ
気象情報XMLを処理して天気予報を表示する

この記事は参考になりましたか?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
ASP.NET Core Blazorチュートリアル連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

WINGSプロジェクト 高江 賢(タカエ ケン)

WINGSプロジェクトについて> 有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS Twitter: @yyamada(公式)、@yyamada/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/14382 2021/06/24 11:00

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング