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一歩進んだAndroidアプリ開発ができる「Android Jetpack」入門

LiveData/Flowを自働生成するRoomの仕組みを理解しよう!──Kotlin専用「Flow」も解説

一歩進んだAndroidアプリ開発ができる「Android Jetpack」入門 第5回

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 CodeZineの連載「Android Studio2で始めるアプリ開発入門」が終了してから約1年後、Android Jetpackがリリースされました。しかし、連載をもとに内容をアップデートした『Androidアプリ開発の教科書』では、入門書という位置付けのため、Jetpackの内容までは踏み込んでいません。本連載は、「Android Studio2で始めるアプリ開発入門」連載、および『Androidアプリ開発の教科書』の続編にあたる内容として、Jetpackを取り上げていきます。前回は、データの更新を非同期でUIに反映できるLiveDataを紹介しました。今回はその続きとして、LiveDataを自動生成できるRoomの機能を使ってみます。さらに、LiveDataと同等の機能を提供できるKotlin専用のFlowも紹介します。

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RoomによるLiveDataの生成

 前回紹介したLiveDataに関して、今回も続けていきます。前回は、Roomによって取得したデータベースのデータをLiveDataに格納して、利用しました。そのRoomでは、データベースのデータをもとにLiveDataそのものを生成する機能があります。今回は、それを利用していきます。

 なお、今回のサンプルデータは、GitHubから参照できます。

今回のアプリの概要

 今回題材にするアプリの画面は、図1のようなものです。

図1:今回題材にするアプリの画面
図1:今回題材にするアプリの画面

 前回まで題材にしたカクテルメモに似ていますが、リスト部分にカクテル名と金額が表示されています。そして、そのリストをタップすると、画面下部に選択したカクテルの名称と金額が表示されます(図2)。その金額は変更できるようになっており、変更した金額を保存すると、即座にリストに反映されるようになります。

図2:カクテルを選択した際の画面
図2:カクテルを選択した際の画面

 これらの処理のうち、選択したカクテルの名称と金額の表示には、前回と同様の仕組みを利用し、データベースから読み出したデータをLiveDataに格納することで画面に表示されるようにします。また、入力した新しい金額のデータベースへの反映に関しても、前回と同様の処理とします。

 今回問題としたいのは、リスト表示部分です。これらのカクテルデータは、あらかじめデータベースに格納されたリストデータです。そして、このリストデータそのものにLiveDataを利用することにします。

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この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト 齊藤 新三(サイトウ シンゾウ)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS Twitter: @yyamada(公式)、@yyamada/wings(メンバーリスト) Facebook<個人紹介>WINGSプロジェクト所属のテクニカルライター。Web系製作会社のシステム部門、SI会社を経てフリーランスとして独立。屋号はSarva(サルヴァ)。HAL大阪の非常勤講師を兼務。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://codezine.jp/article/detail/18156 2023/08/29 11:00

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