JavaScriptは、長い歴史を持ちながらも常に進化を続けている。最新動向を踏まえて筆者の個人的な見解を交えつつ、Q&A形式でJavaScriptにまつわる素朴な疑問に答える。
A9:どちらでもよいと思います。
JavaScriptの構文では、文末のセミコロンは付けても付けなくてもよいことになっています。ここで注意したいのは、セミコロンは“省略可能”ではなく、「セミコロンが見付からない場合は、自動的に挿入される」という点です。この自動挿入に関しては、ECMAScriptで「Automatic Semicolon Insertion」(ASI、自動セミコロン挿入)として、きちんと細かく仕様が決められています。
自動挿入のルールを大まかに言うと、文末で改行されているところにセミコロンがない場合はセミコロンが挿入される、というとても当たり前なものです。例えば、セミコロンのないリスト15は、文末の改行部分でセミコロンが自動挿入されて、実行する際はリスト16のようになります。